トリムとは
スポーツ大辞典(日本体育協会編纂昭和62年大修館書店出版)より、抜粋。
トリム運動
1967年、ノルウェーのパウ・モア Per Hauge Moe が提唱し、北欧諸国から西ドイツに広がった、健康・体力つくりを目的とするスポーツ、身体活動の普及ムーブメント。日本には1969年頃、社団法人国民体力つくり事業競技会が紹介している。
英語でtrim,ドイツ語ではtrimm。刈り込む、手入れをする、飾る、(船などの)つりあいなどの語意とともに、(健康などの)状態、調子にも用い、からだの準備、コンディションの調整を意味する言葉として、このムーブメントで使われている。アメリカのフィジカルフィットネス、日本の体力づくり、スウェーデンのmotionが類似語とされている。
トリム運動は1960年代ヨーロッパに起こったみんなのスポーツ sports for
all 運動のひとつの形態として位置づけられる。したがって、この運動の目的と背景は、<みんなのスポーツ>の理念の成立と別に考えることは出来ない。
ヨーロッパに<みんなのスポーツ>運動が起こった背景には、文明先進諸国における1950年代なかばから1960年代にかけての、科学技術の発達に伴う<脱工業化社会>の成立とそれによる人々の生活および社会の急激な変化があげられる。それは、<大衆化社会><情報化社会>の到来とともにね今日の<管理社会><高齢化社会>の開幕でもあった。
当時、さしあたって問題視されたのが生活および労働全般における省力化、オートメーション化を中心とした、いわゆる<運動不足>による健康と体力の低下であった。またそれとともに都市への人口集中、過密化にともなう人間連帯性の喪失、および管理労働下での人間疎外といった問題が、社会的・政治的に浮上していたのである。
<みんなのスポーツ>はそれらの課題に対処する健康・体力の増進と、人間疎外、人間連帯性の回復を目的にヨーロッパに起こったムーブメントである。それは国家的政策にもとずくものであった。各国の民間スポーツ組織がその国家的要請に対応、連動して積極的な<みんなのスポーツ>運動を推進したのである。
そのような1960年代から1970年代にかけての動向の中で<トリム運動>が、北欧から中欧諸国に展開される。もっとも熱心であったのが当時、国民総生産と経済力を飛躍的に発展させた西ドイツであったことはきわめて象徴的であったといえよう。<トリム運動>は1970年代の<みんなのスポーツ>運動のひとつのシンボル的役割を果たしていたのである。
トリム運動の発展史 1967年にノルウェースポーツ連盟が、トリム15カ年計画を発足させたのがトリム運動のスタートである。
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日本に<トリム>ということばと、その運動を紹介したのは、国民体力つくり事業競技会で、1969年ごろであった。またドイツ・スポーツユーゲントとの交流を行っていた日本スポーツ少年団の関係者も、トリムの情報を日本に紹介していた。いずれにせよ日本へのトリムの情報は、おもに西ドイツを経由して導入されたのである。
国民体力つくり運動を推進する機関である国民体力つくり事業協議会は、トリムと体力つくりとを同じ意味として結びつけ、トリム・ジャパン Trim Japan のキャンペーンによって、1970年代にはいるとトリムの日本的推進をはかることになる。
これとは別に、1975年に余暇開発センターが<健康と福祉研究会>を発足させ、国民健康運動の推進をはかるにあたってトリムtrimということばを採用、キャンペーン活動を開始する。時代的背景としては1973年の石油危機以後の低成長時代における、経済よりも福祉優先の潮流の中で、通商産業省所轄団体から発想されたのである。
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1978年東京で国際会議に準じる<国際トリム・シンポジウム>を開催している。
by 増田靖弘
図書館で調べた結果、トリムバレーそのものの資料が、私には見つけられませんでした。
それで水道橋の日本レクレーション協会を訪ねました。親切な方がナガセケンコーに問い合わせてくれました。
回答としては
約20年前、高齢者の方がゲートボールをさかんにやりはじめたが、どうしても真下を向いての運動になってしまう。そこで淑徳大学の先生がそり返しの運動も取り入れた、バレーボールを使った運動を考案された。風船より重く、バレーボールより軽く、指一本でも動かせるようなものを開発された。
というのが概要のようです。詳しくはナガセケンコー(株)に直接問い合わせるともっとわかるかもしれませんが。
一説では15年ほど前に浦安で考案されたと。それは誤りのようです。たしかに地域によってそのルール、定員が変わるようです。
全国で同じルールのもと全国大会で競えるスポーツはたくさんあります。
その地域でそれぞれに発展するスポーツがあってもそれはそれでまた楽しいと思います。
両方楽しみましょう。
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